2026/08/14 15:59
捨てるはずだったワームマテリアルを、もう一度ルアーへ。
レベロク「SCRAP SERIES」第一弾、スクラップクロー2.5inch

ワームを作っていると、どうしても発生するものがあります。
それが、製造工程で生まれるワームマテリアルの端材。
成型時の余剰部分をはじめ、製品としてパッケージに入ることはないけれど、マテリアルとしてはまだ使用できるものが残ります。
普通なら、そのまま廃棄されてもおかしくない素材です。
でも、
「これ、もう一回ワームにできるんじゃない?」
そこから始まったのが、レベロクの新しい試み
「SCRAP SERIES/スクラップシリーズ」です。
その第一弾として製作したのが、
レベロク スクラップクロー2.5inch。
チニングやライトロックフィッシュをはじめ、レベロクが提案する「ミドルゲーム」で使いやすい、クロー系ワームです。
「廃材」から、もう一度ワームを作る
スクラップシリーズで使っているのは、ワーム製造時に発生する使用可能なマテリアルの端材です。
ワームを成型すると、完成品になる部分以外にも余剰部分などが発生します。
スクラップシリーズでは、それを単純に捨てるのではなく、使用可能なものを回収。
もう一度溶かしてマテリアルとして利用し、そこから新しいワームとして成型しています。
つまりスクラップクローは、
ワームを作ったときに生まれたワーム廃材を、再びワームへ戻す。
そんな発想から生まれたシリーズです。
新しい素材から毎回まったく同じものを作る通常のカラーとは、少し考え方が違います。
むしろスクラップシリーズでは、再利用する素材が毎回同じではないこと自体を、ひとつの個性として楽しむ。
そこも、このシリーズの面白いところです。
ハンドポワード/ハンドインジェクションだからできる、小さなリサイクル
スクラップクローは、レベロクでマテリアルを調整しながら製作するハンドポワード・ハンドインジェクション製法のワームです。
特に今回大きなポイントになるのが、
廃材となるはずだったワームマテリアルを再利用し、再び溶かして、ハンドインジェクションで一本のワームへ成型すること。
大量生産品とは少し違う、小さなガレージメーカーだからこそできる作り方のひとつだと考えています。
回収した素材を再加熱し、その状態を見ながら色味を調整。
そして型へインジェクションして、新しいスクラップクローへ。
単純に「余った材料で作ったワーム」というだけではなく、
製造 → 端材発生 → 回収 → 再溶融 → カラー調整 → 再成型
という流れを作ることで、それまで廃材だったものに、もう一度ルアーとしての役割を持たせています。
完全な「エコルアー」を名乗りたいわけではない
ここは、スクラップシリーズを説明するうえで大事にしておきたいところです。
スクラップクローは、自然界で分解される生分解性ワームではありません。
ワームという製品を作っている以上、どうしても材料は使いますし、製造時に余剰も発生します。
だから、
「環境に優しいワームができました」
と単純に言い切るつもりもありません。
もっと小さく、現実的なところ。
今まで捨てていたものの中に、もう一度使えるものがあるなら使ってみよう。
レベロクとしては、まずそこからです。
釣具業界でも、製造工程などから出るプラスチックを別の釣具へ再利用する取り組みが行われています。
スクラップシリーズも、大きなことを言うというより、レベロクのワーム作りの中でできることをやってみる。
そして、それが釣れるワームとして成立するなら、なお面白い。
そんなところからスタートしています。
第一弾「SCRAP CLAW 2.5inch」
そして、スクラップシリーズ第一弾に選んだのが、
SCRAP CLAW/スクラップクロー 2.5inch。
形状には、奇をてらったものではなく、ベーシックで実績のある汎用型のクロー系形状を採用しています。
ここもスクラップクローのポイントです。
スクラップシリーズとして新しいことに取り組むからといって、形まで無理に奇抜にする必要はない。
基本形状は、使いやすく実績のあるスタンダードなクロー。
そこへ、レベロク独自のやや硬めで張りのあるマテリアルと、スクラップシリーズならではのカラーリングを組み合わせました。
2.5inchというサイズも含め、チニングやライトロックフィッシュなどで扱いやすい仕様です。

フリーリグからボトムスイミングまで
スクラップクローは汎用性の高いクロー形状なので、リグも特別なものを必要としません。
フリーリグ、テキサスリグ、ジグヘッドリグなど、普段使っているリグにセットして使えます。
チニングなら、ボトムバンプやズル引き。
さらに腕やテールをピラピラと動かしながら、ボトム付近を軽く泳がせるボトムスイミングにも対応します。
オフセットフックについてはメーカーやモデルによってサイズ感が異なりますが、#2〜#1、1/0前後をひとつの目安として、実際にワームへ合わせて選んでください。

リサイクルだから生まれる「二度と同じにならないカラー」
スクラップシリーズでもうひとつ面白いのが、カラーです。
再利用するワームマテリアルには、当然ながら元々の色があります。
さらに、その中には元のワームに入っていたラメやフレークも残っています。
それらを混ぜ合わせ、レベロクで新たに色味を調整していく。
すると、通常の新品マテリアルだけで作るカラーとは違った表情が生まれます。
しかも、再利用する素材は毎回まったく同じではありません。
そのため、
ラメの種類。
フレークの量。
色の混ざり方。
細かな色味。
それらがロットによって少しずつ変化します。
完全に同じカラーを、次も作れるとは限らない。
普通の商品ならデメリットにもなり得る部分ですが、スクラップシリーズでは、それもひとつの楽しみ方だと考えています。
第一弾カラー「Mahogany/マホガニー」微グロー
今回のスクラップクローに採用したカラーパターンが、
Mahogany/マホガニー。
微グロー仕様です。
マホガニーとは、家具や楽器などにも使われることで知られる木材。
一般的に深みのある赤褐色〜ブラウン系の色合いを持っています。
そのマホガニー材をイメージした、落ち着いた赤褐色系をベースにしました。
そこへ、再利用した素材にもともと含まれていたさまざまなラメやフレークが混ざります。
だから、同じ「Mahogany」という名前でも、ひとつひとつの表情が少し違う。
それがこのカラーです。
きれいに均一化されたカラーとはまた違う、
スクラップ材だから生まれる一期一会のカラー。
その違いも含めて楽しんでもらえればと思います。

「SCRAP」という名前に込めたもの
SCRAP=廃材。
普通に考えれば、あまり商品名につけたくなる言葉ではないかもしれません。
でも、このシリーズではあえて「SCRAP」としました。
廃材だったことを隠して、新品と同じように見せるのではなく、
廃材を使ったからこそ生まれたワームであること自体を、この商品の個性にしたかったから。
形状も、カラーも、作り方も。
必要以上に飾らない。
ベーシックで実績のある汎用型を使い、製造時に生まれたマテリアルを再利用し、レベロクでカラーを調整し、ハンドインジェクションで再びワームへ仕上げる。
それがスクラップシリーズです。

廃材から、また魚へ。
ワームを作る。
端材が出る。
その端材から、またワームを作る。
そして、そのワームを持って釣りへ行く。
すごく小さな循環かもしれません。
でも、ガレージメーカーだからこそ、こういう小さなことを面白がって続けていけたらと思っています。
スクラップクローは、その第一弾。
今後もスクラップシリーズとして、いろいろな形やカラーを展開していく予定です。
捨てるはずだったマテリアルから、次の一匹へ。
そんな遊び方も、レベロクらしくていいんじゃないかなと思っています。

SCRAP CLAW 2.5inch
サイズ: 2.5inch
内容量: 5本入り
カラー: Mahogany/マホガニー・微グロー(リサイクルカラー)
製法: ハンドポワード/ハンドインジェクション
主な用途: チニング、ライトロックフィッシュなどのミドルゲーム
パッケージ: 簡易パッケージ
※リサイクル素材を使用しているため、ラメ・フレークの種類や量、色味などにはロットごと・製品ごとに違いがあります。
※カラーの個体差はリサイクルカラーの特性としてご了承ください。
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